七味五悦三会の旅

ハンデと共に楽しく生きる夫婦の旅ログ。

うどんは麺料理ではない、スイーツだ!(一部の意見です)

これは「米苔目」と呼ばれるライスヌードル。米とタピオカでできた太麺です。タピオカが入っているのでコシが強く、食感はビーフンというよりも冷凍うどんに似ています。ブツブツと切れてしまうライスヌードルのイメージではありません。 

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どこからどう見ても「うどん」にしか見えませんよね。しかしこれ、台湾の一部地域ではスイーツになります。カキ氷や蜜豆の具です。麺料理とスイーツの両方があるのではなく、うどんはスイーツ材料という認識。だから麺料理のうどんを食べると「???」となるらしい。

地域性があるらしく、例えば台北や台中と言った西海岸の北中部ではスイーツとして食べ、南部や東部では麺料理として食べるそう。スイーツとしての食べ方はカキ氷のトッピングが一般的ですが、甘い黒糖シロップをかけたり、緑豆湯や紅豆湯(いわゆる汁粉)の具にも。

麺をスイーツとして食べる文化は台湾だけでなく、マレーシアの「チェンドル」というライスヌードルと同じ使われ方だと思います。チェンドルもタピオカの入ったライスヌードルで、カキ氷やココナッツミルクに入れて食べます。日本にも大分にやせうまという(小麦粉の)平うどんにきな粉砂糖をまぶして食べる料理があるように、麺をスイーツとして食べる文化は珍しくはないのですが…。

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 でも自分でうどんを買ってきてスイーツにしようとは思わないので(メシマズの匂いしかしない)、私は「うどんは麺料理文化圏」の人間なのでしょう。

ちなみに台湾人のなかでも「うどんをスイーツになんて信じられない」「うどんを食事にするなんて信じられない」と意見が分かれています。

日本で言えば「ところてん」三杯酢派と黒蜜派のみたいな感じでしょうか。私はところてんを初めて食べた時、広島に居たので三杯酢派です。黒蜜はちょっと…な感じなので、多分、台湾人のうどんもこれと同じではないかと思う。

 

【2019/8/29追記】

スイーツの方の米苔目を食べてきました。夢だったんですよ、これ食べるの。意外と出してる店がないんです。

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具が底に埋まってて見えない…

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ちょっと見た目がアレで申し訳ないですが、たしかに入ってます、うどん。味は付いていません。やや柔らか目に茹でた感じです。

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アリっちゃアリだけど、あまりすすんで食べることはないかなと言うのが感想。同じく米粉とタピオカで作るマレーシアのチェンドルは、氷の冷たさで麺が半分凍るので歯応えがシャクシャクとしていいのですが、米苔目は凍ってくれないので今ひとつ歯ごたえが悪い。

やはり最初からスイーツとして生まれたチェンドルの勝ちかな、と言う印象です。