七味五悦三会の旅

ハンデと共に楽しく生きる夫婦の旅ログ。

「○○人が見ています」や「残席表示」はハッタリだった

ホテルや航空券の予約を自分でしたことのある人なら、きっと1度は目にしたことがあるこの表示。

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今まで「ふーん」程度にしか思っていませんでしたが「本当にそんなにいるの?」と疑いの眼差しもありました。ところが最近、この数字が完全なランダム、つまり「フェイク」である事がカナダ人専門家により暴かれました。これはEUに於ける商品取引の規程に違反する可能性が指摘されています。

 似たような数字の表示にこういうのもあります。ホテル予約サイトです。

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赤字の部分「最後のチャンス!残りあと1部屋!」とありますが、この残り1部屋は中々完売しません。なぜなら私が「最後の1部屋」を実際に予約したのに、別アカウントで見たとき残室1のままだったからです。たまたまキャンセルが出たと言い訳できるかも知れませんが毎回同じ挙動とあっては言い訳も難しいかも知れませんね。しかし「本当に残室1」の時もあり消費者は煽られるだけで見分けが付きません。

 

次に航空会社の予約ページです。残席が表示されています。

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この数字も真の意味の残席ではありません。この航空会社は必ず「残り8席」と表示されます。残り2席を切ると+6席される仕組みです。ただし「この価格は」という前置きがありますので、よく考えると「表示されている価格で提供できる座席は○席」の意味で、表示の残席が売れた場合は価格を変えて売れば問題は無いことがわかります。フェイク表示ではありませんが、消費者を暗に焦らせ誤解させる表示であることには変わりないと思います。

こういった表示はほぼ全てのサイトで行われています。特に国内の某大手ECサイト系旅行予約サービスはかなりあざとい手法で煽っています。閲覧数で煽り、残席残室数で煽り、更にカウントダウンも始まります。これは正常な売り方ではないと私は思います。

旅行は高額商品なのでゆっくり考えたいところですが、実際のところ旅行約款や契約内容の確認をする時間も与えてくれません。これはかなり問題だと思います。旅行業約款は予約前にしっかり目を通し、予約時は契約特記事項を読むくらいにしたほうが良さそうです。

 

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