台湾の街中スラング「G排?D排?」
台湾の街中の食堂には、よーく見ると「???」なメニューが沢山あります。
これです「黄金G排」と「厚切D排」。
GとかDってなに?
本当によく見るのが「G」。「炸G排」や「素G」と書かれることが多いです。長年ずーっと謎のままで意味がわかりませんでした。食べても意味がわかりません。
答えは「鶏󠄀」
そりゃわからないよね、特別な食材じゃないし。鶏󠄀は中国語発音で「Jī」。カタカナで書くとバンバンジーの「ジー」。つまり「G」。わからんわ!
どうしてこんなスラングを使うのか、現地で台湾人に聞いてみたんですよ。すると驚きの答えが…
「漢字書くのが面倒くさい」
そうね、画数の多い繁体字だしね…書くの面倒だよね…平仮名・片仮名もないしね…。
つまり「炸G排」は唐揚げやフライドチキンの事を言い、黄金G排は単に「黄金色のフライドチキン」ということになります。「素G」はベジタリアン向けの鶏肉もどきということになります。
看板にも「G」。見ての通りです。この店は骨付き鶏モモ肉が看板のお店です。快餐というのは「すぐにできる料理」「すぐに食べられる料理」という意味。
「D排」は豬(豚)。中国語発音で「Zhū」。カタカナで書くとヂゥー。これが「D」になりました。「厚切D排」は厚切りハム、またはベーコン。排が付くとハムカツということになります。
最近、日本でもよく知られるようになった「QQ」なんかも10年前は「???」でした。これは「タピオカ」のことでも「モチモチ食感」ことでもありません。モチモチ感がありながらも「キュッ」とした歯ごたえと存在感のある食感の事です。日本にある食材だと「讃岐うどん」が近いかも知れません。
街中にある略語やスラングというのは何も海外に限った話しではなく、日本も同様に街に溢れていますね。今まで余り意識がしたことがなかったですが、きっと旅行する外国人の頭には「???」が浮かんでいるでしょう。海外に出て初めて気付いた新しい発見の1つです。