海外旅行も悲喜こもごも
海外旅行というと毎日が珍道中で楽しいことばかりのように聞こえますが、実はそうでもありません。滞在期間が長いほど嫌な体験に遭遇する頻度も増えます。文化の違いで済むこともあれば、理不尽で悔しい思いをすることもあり悲喜こもごも。
欧米に行けばあからさまな差別を受けることもあるし侮辱される事もよくあります。多くは「アジア人だから」という理由です。欧米系航空会社の機内や国際空港のコーヒーショップですら順番を飛ばされたり、空気のように無視される事は日常茶飯事。ハワイなど日本人定番の観光地では日系人や現地在住日本人が日本人を騙そうとしてきます。
同じアジアでもお釣りを誤魔化そうとしたり、お釣りや商品を投げつけられたり、或いはそこに商品があるのに「ないよ」と言って売ってくれなかったり、指をさして笑われたり。やれやれ…と流せることが殆どですが、いつまでも悔しい思いを引きずることもやっぱりあります。
自分達に不利益のある行為をされた時は反論して訂正させます。特にお金が絡む時は身の安全がある限り折れません。でも「嫌な思い」は抜けませんよね。スッキリしません。それ以外は今後の滞在に支障を来さない為にもこちらが折れる事が殆どです。
旅行中に接する人々の殆どは善良な人々で、私たちに故意に害を及ぼそうとする人はごくわずかです。嫌な思いをしたときに言葉の壁で言い返せないもどかしさもありますが、そこは「言葉が通じないのだから」と納得することもできます。
普段の日本での生活も嫌な思いは沢山しますが、生きている限り何処にいてもそれは同じなんだなと思います。嫌な思いを一切しない安住の地は存在しません。
だからやはり自分自身に耐性をつけなきゃいけない。或いはスルーして受け流すスキルでも構わないと思います。心の鍛錬は生きて行く上で必要なことで、鍛えるためにはやはり外に出て人と会い経験と訓練をするしかありません。
引き籠もっていれば嫌な思いはしないでしょうか?遭遇する頻度は低くなるでしょうけど、多分そうではないと思います。海外にでてより一層「ストレスに対する耐性」と「言葉以外のコミュニケーション」の重要性を再認識したところです。