七味五悦三会の旅

ハンデと共に楽しく生きる夫婦の旅ログ。

「血」を食べる料理。

「米血糕」という台湾発祥の非常にポピュラーな小吃料理があります。読んで字のごとく、餅米を家畜の血液で炊いたもの。猪、牛、羊、七面鳥、鴨、アヒル、ガチョウなど様々な家畜の血液を使いますが、元祖はアヒルです。

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肉を扱う店には必ずと言ってよいほど常備されており、屋台でも串に刺して売られるお馴染みのひと皿。ベジタリアン料理店でも血を使わない素米血が用意され、関東煮(おでん)にも必ず入るマスト具材。

血液を使いますがクセはなく血生臭い匂いも味もありません。家禽の血液は牛や豚より食べやすいと思います。栄養価は肉より高くミネラルが豊富。生理中、妊娠中の女性が好んで食べると聞いたことがあります。さすが血液。

 

似たような料理に「血豆腐」という血液を固めただけの料理もあります。スープに入ってるのが一般的で食堂では「猪血湯」と表示されていますが、茹でた血豆腐に甘辛いソースをかけて食べる事も。酸辣湯にも小さなキューブ状になって入ることが多い、こちらもお馴染み食材。

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茶色のが猪血です。(猪は豚のこと)

米血と同じく様々な家畜の血が使われますが、血生臭く歯ざわりも限りなくコンニャクに近い豆腐で、キュッキュッという鳥肌が立つ歯ざわりと相まって私は余り好みません。

米血糕は美味しいので、ぜひ。