七味五悦三会の旅

ハンデと共に楽しく生きる夫婦の旅ログ。

台湾名物丼の色々①「魯肉飯、肉燥飯」

魯肉飯と肉燥飯の違いを書くつもりが、色々広がってしまったので、何回かに分けて台湾の丼飯について書きたいと思います。

魯肉飯

魯肉飯は台湾名物料理の代表格、豚バラ肉のそぼろ丼。豚バラ肉(角煮)を脂を含めてみじん切りにします。食べ応えはありますが、ちょっともったり。カロリーも高め。昔は五香粉の香りがもっと強かったですが、最近のトレンドは魯肉飯に限らず八角の香りは控えめです。

f:id:riyuetan:20190713221450j:plain

ところで魯肉飯は今でこそポピュラーな料理ですが、本来の名称は「滷肉飯」といいます。「滷」の漢字が一般的でない日本で、日本の中華街がこの料理を売る時に、音が似た「魯」の漢字を当てたことが始まりです。なので正確には誤用です。

それが台湾に逆輸入され、当初は日本人観光客がよく来る士林夜市などを中心に広がりました。今も台北を中心に魯肉飯の文字をよく見かけますが、地方都市に行くと少なくなります。

 

肉燥飯

台中市など中南部では魯肉飯より断然多く見かけるのが肉燥飯。肉臊飯とも。

f:id:riyuetan:20190716215335j:image

見た目は同じようですが、こちらは脂を含まない豚の赤身肉を小さい賽の目に刻んだもの。魯肉飯よりもったり感がなく後味が軽いのが特徴。担仔麺の上にかかってるやつもコレです。お粥の付け合わせによくある肉鬆(ふわふわの田麩)が一緒にかかっていることが多いです。

 

一見して同じように見える2つの肉飯も、実は地域性だったり、住んでいる人々のルーツなどで材料も味も調理法も変わってきます。例えば客家系のお店は梅菜が付け合わせに乗っている事があります。

 

つづく