バリアフリー住宅のススメ②
つづきです。
まだ引き渡し前(2年前)の写真ですが、お風呂です。
LIXILのスパージュシリーズです。特徴は何と言ってもカウンターに座れることです。これのお陰で介護用シャワーチェアが不要になりました。更に全方位に手すりをつけたことで「起立」ができれば1人でシャワー入浴ができるようになります。
入口はバリアフリーになっており、下肢全廃でも車椅子ごと入れるので介助が楽だと思います。車椅子用の段差解消ブレードが付属しています。
浴槽に入るには滑り止めマットを敷いたり準備や見守り、場合によっては介助は必要ですが、カウンターから横にスライドするだけで入れる(=バスタブを跨ぐ必要がない)ので滑って転倒する恐れがありませんし非常に楽です。
上下肢全廃でなければリフト不要で入浴できる可能性があります。普通のユニットバスよりは高いですが検討するに値する商品だと思いますので、LIXILのショールームで試されると良いでしょう。ちょっと高いですが毎日のことなので価値はあります。
玄関も含めて全ての扉を「上吊り引き戸」にしました。
引き戸のメリットは開き戸の様にドアを開ける時に「後ずさり」しなくていい点です。特に体幹機能に障害がある人や車椅子の人にお勧めです。上吊りにしたのは床面にレールを作りたくなかったからです。レールに数mmの段差ができることもありますが、一番のメリットはレールにたまるゴミやホコリの掃除をしなくい済むから…ですかね。上吊り引き戸のデメリットはドアの引き始めが少し重いことです。
床面コンセント。
こういうのをよく事務所で見かけたことがあるんじゃないでしょうか。電気やインターネットなどのケーブルを通路を跨いで敷設していては、せっかくのバリアフリーが台無し。というか、普通に健常でもコードに足を引っ掛けることありますよね?
リビングの中心に電気6口、LAN2口、電話1口を作っておきました。リビングの壁面が作り付け本棚になっているのでデスクがアイランドになってしまうので大工さんに作って貰いました。うちは壁面にもコンセントがめちゃくちゃ多いです。これで通路をまたいでできるコードの類はゼロ。
こういう細かいことの集合体が今の家です。それでも「ここはこうすれば良かった」「ここは失敗した」とか色々あるので「家は3軒立ててようやく思い通りになる」とよく言ったもので、ほんとその通りだと思いました。いや、もう建てる気は無いですけどね…。
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