七味五悦三会の旅

ハンデと共に楽しく生きる夫婦の旅ログ。

バリアフリー住宅のススメ①

今の住まいは元々事務所として使われていたところで、そのまま生活する事ができない状態だったので大規模なリフォームを行いました。

リフォームや家を建てる時には目標というか「テーマ」があると決めやすいと思います。「子育てしやすい」という数年先には不要になる目先のテーマではなく、長丁場になる親や家族の「介護」を視野に入れたものが生きた投資になると思います。

ポイントは、

  • 介助者が体力的に最も大変な部分にお金を掛けて楽にする
  • 将来必要かもしれない部分は"仕込み"をする
  • 完全なバリアフリーは自立を阻害するので少しバリアを作る

この3点です。介護は日進月歩。設備も年々良い物がでてくるので、一度に揃えてしまうのは得策ではないと思います。なにより一度に多額の資金を投じても、補助金はかわりません。

今は必要ないけど、将来再度リフォームすると多額の費用がかかるものは、ある程度の仕込みをしておきました。例えば、

  • トイレに車椅子ごと出入りできるスペースを確保する。
  • 手すりを増設できるよう壁を構造用ベニヤにする。
  • 玄関に傾斜4度でスロープが付けられるようにする。
  • 寝室を介護室に改装できるよう水回りの仕込み配管をする。 

この4点。これらは大規模改修時にやっておくと低コストでできます。壁を構造用ベニヤ板にしておくと防音、防寒対策にもなるので一石二鳥です。「傾斜4度」というのは車椅子の人が誰の助けも借りずに自力で楽に登れるスロープの角度です。これを実現するために家の床面を全体的に5cm下げました。スロープの長さを土間から床面までの高さ×12倍で概ね4度になります。

設備面で特にこだわったところは、

  • シャワーを自立できること
  • 床面に段差を作らない
  • 全て引き戸にする

まぁ、リフォームに当たっては他にも色々と苦労した点、こだわった点はありますが今回は割愛。

 

「バリアフリー住宅のススメ②」へ続く

 

 

バリアフリー・デザイン・ガイドブック: 2015-2016 実例でわかる福祉住環境

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バリアフリー住宅読本[改訂新版]: 必携 実例でわかる福祉住環境

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