七味五悦三会の旅

ハンデと共に楽しく生きる夫婦の旅ログ。

いろいろ大丈夫?屋上増築物件

地震大国という事に加え、高い地価と建築コストなどの理由で、高さに拘らずRC建築(鉄筋コンクリート造)が多い台湾。そして必ずと言ってよいほど屋上になんらかの増築がされています。

いわゆる屋上増築物件で、台湾では「加蓋頂樓」と言われています。日本でも割と簡単に見つけられますが現法では違法建築になるので、多くは築40年を超えたものではないかと思います。 

台湾の屋上増築は単にトタン屋根をつけただけだったり、ペントハウスを乗せて生活できるようにしたり、はたまたエレベーターまで通して完全な建増しだったり様々。

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トタン屋根を付けただけの簡易な増築が半数程度を占めますが、これは最上階が暑くならないようにするためや、屋上に雨風をしのげる干し場や作業場を設ける為でもあります。倉庫を設けることもあります。 

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これはシャッター開放式の倉庫でしょうか?バーベキューとかできそうです。

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下の写真に写っている全てのアパートの最上階部分が屋上増築です。完全に住居用です。6階程度のアパートにはエレベーターがないことが多いので、毎日6~7階の階段をひたすら上り下りすることになります。比較的安価に設定された家賃と眺めは労力に見合うものなのかは人それぞれですが、一般的に永住する住居ではないようです。
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これは割と立派なマンションですが、折角開放感を持たせるためにデザインした前面の張り出したロビー部分の上に2階も建増してしまいました。
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デザイン台無し。というか屋上増築してしまうと後ろのマンションの窓も2階分なくなってしまうのでは?(もちろん窓なし物件もあります)ここまできたら、最初からそのように設計しては?と思わなくもないですが、きっと設計してもその上に増築してしまうのでしょう。
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とは言え、台湾でも立派な違法建築。違法建築ですが不動産屋も普通に取り扱っています。余りに度を越すと摘発されることもあるようですが、外国人の労働者や留学生を中心に需要があり、更に権利者も「屋上」と言う広大な土地を遊ばせておく手はありませんよね。

 

度を越してニュースになった例はコチラ。

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ビル屋上に二階建ての戸建てを立ててしまいました。

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屋根が付いて涼しそうですが、明らかに強度が足りてない気がします。台風が来たらビル風と相まって吹き飛ばされるのでは?

 

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